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2009年06月21日に行われたセミナーの記事です。



「ゲームデザインワークショップ」
鈴木銀一郎
http://www.igda.jp/modules/eguide/event.php?eid=1


鈴木銀一郎先生 セミナー








始終 いろいろ語られました。

SLGや、敵AIの話を始めると 一晩中話し続けられるのでは無いか?
と思われるほどの、造詣の深さ



この世界での第一人者 と言うのは、こういう方なんだな と感じました。
(70歳を超えて なお、現役ゲーマー & 現役ゲームデザイナーですもんね)




・PCゲーム ハーツオブアイアンを2000時間プレイした


・デジタルゲームのSLGのAIは部隊運用がなっていない
(部隊運用すれば、もっと強くなるのに)

 

・AIを作るとき、困ったらランダム


・銀一郎先生の 全ての始まりは
アメリカでSLGが流行り、それが2~3年後には日本でもブームになるだろう
外国産ゲームでは、「テーマが日本向きではない」「値段が高い」「誤訳が多い
このため、国産のSLGを作ろう と考えた


・アナログゲーム 日本では売れて1000本の世界
(ドミニオンは売れています)


麻雀の話を始めると いきなり大脱線


日本の歴史観と ゲームとの影響 の話
将棋で 取った駒を使えるのは日本だけ
それは日本の歴史観に大きな係わりがあって~~)



・日本では、ポーカーのように 掛け金を吊り上げる遊びが生まれなかった


・ドイツゲームの欠点は 戦いをテーマにしたゲームがほとんど無い事
(戦争の反省からなのか?)


アメリカゲームが最近勢いあるのは 戦いをテーマにしたゲームが多い事が一つある



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講演の後半は、ゲームデザインについて

ゲームデザインで重要なのは3要素

コンセプト
テーマ
テクニック

そのゲームが成功するかどうかは、全てコンセプトにかかっている

テクニックを得るのは簡単
とにかく たくさんのゲームを遊べばいい



カタンを上記3つに当てはめると

コンセプト = 大人が楽しめるゲームを
テーマ   = カタン島を開拓
テクニック = 建設や交渉要素




まず、コンセプトテーマを決め
後は、テクニックを当てはめるだけ
それは、いろんなゲームから 持ってくれば良い と
(その引き出しのためにも、たくさんゲームを遊ぶのだ)


ここは、デジタルゲームを作るときでも 同じですね!



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アナログゲームの歴史について

4つの大きなイノベーションが起きました。



SLGゲーム

コマと盤に非対称性を持ち込んだ
(それまでは、将棋など 対称な条件のゲームばかりだった)



TRPG

ルールの単純化を行った。
GMの発明  (複雑な判定を 全てGMに任せた)

今までは ゼロサムゲーム(誰かが勝ち、誰かが負ける)だったが
プラスサムゲーム(みんなが勝ち)を生んだ



キャラクターカードゲーム

代表例 モンスターメーカー
単なる記号、数字だけのものに キャラクターを埋め込んだ
これにより、プレイヤーの思い入れが強くなった

モンスターメーカー以降、カードゲーム・ボードゲームは全てキャラが付いた。



トレーディングカードゲーム

今まで、メーカー発信だったものが ユーザー発信の物となった
売上が、最低2桁は違った

1プレイ45分で終わるようにデザインされた
→ 休憩込みで1試合1時間 16人トーナメントが4時間で行える




21世紀になってからは、まだ大きなイノベーションは起きていない


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良いゲームとは



システムは単純なほど良い

選択肢は ほどほどなほど良い

逆転のチャンスがあった方が良い

・必勝法は あってはいけない

・ルールには説得性があった方が良い

・ユーザー同士のコンフリクト(対立)は多い方が良い

・プレイ時間と人数

(1時間以内であるべきだ そして、2人用か 4人以上用か
3人のみで楽しめるゲームは ダイアモンドゲームしか見たこと無い)





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とても素晴らしい講演でした。



更に セミナー後、鈴木銀一郎先生に特攻して いろいろ話させてもらいました。


そして、モンスターメーカー・リバイズドに サインを貰っちゃいました!!
「ダイスは根性」

鈴木銀一郎先生 サイン










後、モンスターメーカーについても いろいろ聞きました。


ゲームデザイン3日でできたけど、キャラの設定などに3~4週間かけた」

(モンスターメーカー2以降 複雑なゲームになった理由については)
「あそこまでシンプルで面白いゲームを作るのは難しい
しかし、同様にシンプルなモンスターメーカー学園祭は未だにファンが多いので
シンプルで面白いゲームの方が長く喜ばれるよね」


後、 「なんで黒魔道師は ヒューマンじゃないんですか?」
と言う くだらない質問にすら 気さくに答えていただけました。
 

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