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ゲームを作ったり、ゲームを遊びまくったりしている せっき~の生き様。   まずは目次をご覧ください
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これは、2010年6月5日 に行われたセミナーの記事です。


IGDAの 第二回SIG-ARG研究会
「ARGの作り方: 体験から実践・運営まで」




ARGとは何ぞや? と言う方は こちらの過去日記もご覧ください。
http://sekigames.gg-blog.com/Entry/8/
http://sekigames.gg-blog.com/Entry/9/
http://sekigames.gg-blog.com/Entry/10/


2つ目の講演 ”地方からのARG 天神ツイットハンティング”

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●まずは自己紹介


講演者 石川淳一さん (ゲーム会社 エレメンツの代表の方)

ARGとは全く関係無い、SLGを主体に ゲーム制作を長年されている方 との事



・なぜARGを始めたのか?

→ 元々 興味があった
→ 手軽にできそうだった
→ シリアスゲームとしての可能性  (活かせないだろうか?)
→ やりたいと言うメンバーが居た
→ 純粋に 面白そうだった



・元々ARGに詳しかったのか?

知ったのは、去年(2009年)の11月
→ と言うか、知ったのは 第一回 IGDA SIG-ARGにて



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●最初のトライアル  「博多バスゲーム」

http://busgameblog.elements-soft.jp/

・セミナー後、早速 何かしたくなった。


1月29日 「広電ゲーム(広島 路面電車ゲーム)」を ついったーで知る
  ↓
1月29日  地元の博多にローカライズしたネタを考えてみた
  ↓
3月1日  α版 トライアルをやってみた



・どんなゲームか?

1.最初に ミッションとなる目的地4ヵ所の ヒントを渡される

2.場所を推理し、バスを使い 各目的地を周る

3.カメラで 目的地の証拠写真を撮る

4.より早く 全てを周り ゴールするとOK




・反省点

思ったより、時間がかかった  (バスなので、渋滞に合う事も)

場所を広くし過ぎた   (欲張って 博多の全域をエリアにした)

博多の人間でも、バスに詳しく無い人が たくさん居た

ついったーで、ゲームを手動管理したのだけれども、とても大変だった




・でも…

自分たちで身体を動かすゲームは とても面白い!

地域観光、親子で、純粋な競争として 等 いろいろできそうだ


またやりたい



・「博多バスゲーム」が実現した理由

ゲームの原案は 2時間で作った

事前の仕込み、ラビットホール のような物を作らなかった
(当日だけのイベント)

専用のプログラムなど 作らなかった
ついったー等の既存のツール 、紙などのアナログツール など)

α版トライアルとしたので、失敗しても怖くなかった


→ 最終的に 全ての準備のためにかかったのは 5人日

→ 全て 本人の仕事範囲外の時間で 実現できた



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●そして本題のゲーム  「天神ツィット・ハンティング」


・発端


博多バスゲーム を何度もやるつもりだった

→ ついったー仲間より、場所を提供するから ついったーを使ったイベントを何かできないか? 提案を受ける
(2月の後半)


→ ドラマ仕立ての 本格的ARGが出来るかも?

→ やってみよう!




・Project92Q の存在

しかし、個人でやるには 限界がある
(会社の人間を使うわけにも いかないし)


そこに Project92Q

→ 福岡のついったー仲間で作られた、酒飲み集団

→ 面白そうなメンバーが集まっていた!

→→ ゲームデザイナー、音楽イベントプロデューサー、新聞記者、映像関係者、劇団のシナリオライター、コピーライター、グラフィックデザイナー 等など


→ せっかくのメンツなので、何かやってみよう!


各自自身が 善意での参加でやったので 製作費がかからなかった




・制作過程

プレイ期間 2~3週間のストーリーで
イベント当日を 最後に完結する ARGを作ろう!

→ すぐに断念
(準備期間が短く、満足できるシナリオや 仕込みができなさそう)

→ イベント当日だけで できるゲームにしよう




・概要

コンセプトは、ついったーを活かしたゲーム


表向きは、天神大名地区に隠された宝を ついったーを活用して 皆で探すゲーム

→ 実は、その裏で このイベントを開催する真の理由がある


と言うストーリー



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●「天神ツィット・ハンティング」 リハーサル

4月18日に、テストプレイ として リハーサルイベントを実施してみた


→ 問題続出!!


・参加者10人だったのだが、うまく役割分担してくれなかった
(何をすれば良いかわからない人や、勝手に仕切る人、良くわからず勝手な行動を取る人 など)

・町歩きを想定していた謎が 外に出ないで解けてしまった

・予想外に、誰もググらなかった
(ずっと、問題眺めながら うんうん悩んでいた)

・町の捜索で、こちらの予想外の範囲まで探し始めてしまった

・ちょっと凝ったストーリーにして 実は宝が無かったのだ、と言う展開にした所 大きな不満が出た

ついったーを利用した追いかけっこのイベントで逃げる人間が早過ぎて 追いつけなかった


→ 中身の8割を 作り直しに!



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●「天神ツィット・ハンティング」 当日


参加人数 25人


・リハーサルから改善

→ チーム分け、クイズは8問

→ 答えのヒントは、屋外 天神大名の町中に散りばめた

→ あらかじめ地図を用意し、エリアをはっきり決めた



・実際のゲームの流れ

会場でスタート、オープニングムービーを流す

クイズの謎を解くため、屋外に出てもらう

20分後、@frenzy092 と言う ついったーBOTが登場
→ BOTに クイズの答えを投げかけると 謎のキーワードが得られる

そのキーワードを集めると、ある場所を連想できる

その場所へ移動すると、封筒があった
→ 封筒の中には、ロッカーの鍵が

町中のロッカーの中から、この鍵がある物を探す
→ それを見つけると 更に謎が

その謎を解くと 新たな ついったーアカウントを見つけられる
→ ゲームの主催者(最終目的)のアカウントだった

主催者は 自分の居る場所や、自分の特徴のヒントなどを つぶやきながら移動している

→ 探し出して、捕まえる


→ ゲームクリア!!!!




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●「天神ツィット・ハンティング」 を作ったにあたり


・雰囲気作りは こだわった

ゲームの没入感に関わるので

→ ムービーを用意したり、挑戦状などの紙は それっぽい材質の物にし、会場の雰囲気 プロのMCにお願いする 等



・遠隔地の人への対応

→ 抽選で漏れた人や、遠隔地の人達も参加できる仕組み作り

→ 遠隔地の人が (ついったー経由で)解かないといけない問題
  ゲーム参加者が困っている時に、ついったーでヒントを送れるように
  Ustreamや ネットラジオ


→ しかし、当日は 実際の参加者達のフォローだけで一杯になり
 十分な対応ができなかった



・ストーリー性


物語の中に居るキャラクターが このイベントを開いた と言う構造

ゲームを進むにつれ、イベントを開催した 真の目的が明らかになっていく

オープニングイベントなどで、MCが 過去のシナリオを語る

ついったー上で、架空の参加者を用意

謎解きキーワードを 過去を匂わせる

クリア後 イベントの真の目的を語る


→ 半日のイベントで、いろいろ詰め込み過ぎた

→ 当日のプレイヤーは、謎解きに精いっぱい
 シナリオまで 気を回しきれなかった!



・ARGのツールとして、ついったー

→ 利点は・・・

 参加者同士の情報交換
 BOTを使った謎解き
 架空のキャラクターをタイムラインに
 ツイットをヒントに、追いかけっこ
 Ustreamを利用して 実況中継


→ ついったーを ここまで活用したゲームは珍しいと思う

→ が、全面的に使い過ぎて トラブルも
 (BOTのサーバーが不調になった、テストプレイで使った書き込みが消えてくれなかった)

→ ついったーのハッシュタグが流れ過ぎて、必要な情報を得づらかった


 ARGツールとして 新しい切り口に感じられた!




・参加者の感想

→ 良かった点

 みんなと協力できた
 追いかけっこが面白かった
 ついったー連動が面白かった


→ 悪かった点

 ロッカー探しが 大変すぎた
 ヒントがもっと欲しかった
 ユーストリームが見れなかった
 ストーリーを把握しきれなかった
 時間がオーバーめに
 歩き回ったので、疲れた



・反省点

 準備 当日までぐだぐだだった
(特に シナリオは、当日の朝まで 書き直していた)

 半日イベントなのに、ストーリー詰め込み過ぎ

 時間が かかり過ぎた

 遠隔地の人達が 追い切れなかった

 ついったーや ネットインフラに頼りすぎた
(トラブルがあった時が 危険)



・けれども…

基本的には、楽しんでもらえた!





・今後の課題


スタッフの善意の参加で できたから良かったけれども

→ 最終的に 30人くらいが参加した

→ 人件費を考えると 100万円以上かかるハズ  (300万円いくかも?)



ゲーム業界の人間は、他業界とのパイプが細すぎる

→ ARGをするためには、ゲーム業界以外の人脈が 大事

(商店街や、観光協会、普通の企業 など いろいろな提案先が考えられる)



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●まとめ



・アドバイス

まずは、やってみよう!

欲張らないで、できる範囲で

自分たちの強みを活かそう

今後のために、情報公開・交流を

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古いパソゲー、ボードゲーム、カードゲームを熱狂的に遊んでいます。


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