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これは、2010年1月24日 に行われたセミナーの記事です。
第5回 IGDA 同人・インディーゲーム部会
「ノベルゲーム制作実践テクニック -素材制作の技術と制作管理・宣伝のノウハウ-」
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●萌と鬱 -PCゲームライターの一例-
商業でライターをやりました。
ジャンル 架空戦記 、 予算 中規模 、 期間 3年
(予算中規模 = ペイライン 5000本くらい)
→ 営業成績 まぁまぁ
・期間3年って長い? 3年で予算 中規模なの?
→ シナリオ、原画、音楽 は外注
→→ コストは一定 、 開発期間関係無し
(1枚いくら、Kbyteいくら とかだから)
→ プログラム、スクリプト などのみが社員
→→ 開発期間全体のランニングコストがかかるのは、この人達だけ
・余談
エロシーンって、バイト数が稼ぎやすい
→ 他のそんなシーンから、コピー&ペーストし 順番を入れ替えるだけで 出来あがったりするので
・開発の経緯
ライターとして 企画、原案を提示
→ 文章系同人誌を (偶然知り合った)会社の社長に 持ち込み
→→ 企画を提案しても、普通 いい反応は無い
ゲームのシナリオには、1M~2M(文庫本10冊)が必要
→→ その企画が如何に面白いか? プロットが良いか?などはまずは関係無い
重要なのは、それを書ききる事ができるのか?
(それには、文章がうまい 下手 以上の物が要求されるので)
→→→ 実際、同人ゲームでこれだけ作った 等を提示できると有利
・商業でゲームを作って 良かった事、悪い事
良い 書いていて楽しい
感想を聞ける
絵、声、音楽がつく
→ 感想は良い物ばかりで無くても良い
辛いのは無反応
悪い感想を貰えるのも幸せ
悪い 原稿を書く義務が生じる
叩かれる
実力の無さを思い知る
時間がなくなる
→ 兼業でやっているので、土日全部・昼食の時間も全部 制作に費やしている
・実力主義
→ 契約書をあえて交わさない
→ 良い仕事をすれば、相手はもう一度 一緒に仕事をしたいと感じるので
ギャラの不払いなどはしないから
と言うやり方
・続けていくために、自分が意識している事
書きたい事しか書かない
黒い欲求を自覚する
金銭はモチベーションにならない (講演者にとっては)
無理はしない
諦めない
(勉強のために、小説の新人賞は全て読んでいる)
→ 黒い欲求 = 反骨精神
→→ どうして自分は無名なのだ? などの気持ち、コンプレックス
→→ それを自覚して、悔しい! 見返してやろう と、自分をうまくコントロールして 意欲に結びつける
・結果として生じている事
良い と考えていた事が、悪い に逆転する
(楽しい → 義務 になる)
ゲーム制作が幸せで無くなり、文章を書いて居ないと不安になる
自分が遊びたいゲームを他人が作ってくれない事に不快感
・これからの人への経験則
感想と意見は区別し、自分より上手な人の意見だけ聞く
→ 何故か?
「ヒロインが可愛いく無いですね」と言う意見の場合
本当に可愛いく無いからなのか? 他のキャラクターが目立ち過ぎるせいなのか?
主人公のせいで、ヒロインの良さを消しているのか?
ちゃんと理由を考えて直さないといけないので
→→ 自分より下手な人の意見を聞きだすと、下手になる
同じくらいの人の意見を聞くのだったら、自分で考える
質より量
→ 量をこなす事で、必然的にどんどん成長していく
欠点は直さない
→ 長所がスポイルされる危険性、
長所を延ばしている内に欠点も直っていく
欠点が無いと、長所も生まれない
プロモーションは不要
→ シナリオライターとしては (ゲーム全体の話では無い)
それより、良い物を作ろう
他人が諦めるまで書く
自分の経験則を見つける
→ 他人の話を鵜呑みにしない
→ つまり、この講演者の内容も鵜呑みにしないように
→ 他人の方法論は、あくまで その人用の方法論である
→→ 某売れている作家は 嫌な奴ばかり
→→ そんな人は、決して他人の意見を聞かない
(そんな人達が生き残っている世界でもある)
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●ノベルゲームを長期間作るためのコツ(モチベーションの保ち方など)
1作目 … 制作期間 1年半 プレイ時間 15時間
2作目 … 制作時間 2年 プレイ時間 30時間
○シナリオライター編
・コツ
→ モチベーションの波を作らない (常に70%を保つ)
必要なのは持続力
・モチベーションを保つためには?
→ まず、プロットで スタート~ゴールを設定
→ プロットの時点で、主要キャラを定める
→ 概算の制作期間を計算し、計画的に予定を立てる
・1日10行は書く!
→ 何があっても、必ず 毎日10行は書くようにする
→ 10行書いたら、そのまま終わっても良い (毎日する事が重要)
→ 1度書き始めると、ほとんどの場合10行で終わらない
・発売した時のイメージを常に持つ
→ コミケに出展
→ 「楽しみにしてました」「頑張ってください」と声をかけてもらえる
・自分へのご褒美
→ シナリオを書いたら、テレビを見る、マンガを読む など
→ 趣味の旅行
→→ 旅行に行くためには、前倒しして作業をしないといけない
○グラフィック編
・イベント絵
→ 一か月を有効に使う
→ 1枚1枚ずつ作っていくのではなく、長期間を考慮して予定を立てる
→→ ラフを休日にまとめて作る 、 平日に作成作業
→→ 結果、1ヵ月で0.5枚の速度増
・背景
写真を撮影し、トレースする事で 効率化
・立ち絵
まずは、徹底的に イメージを膨らませる
差分が命!
→ 差分を何個つくる? と前もっては考えない
イメージを膨らませて、ひたすら必要な物を考える
→ 顔のパーツは 眉、目、口 これが変わるだけで表情豊か
→→ これらを組み合わせるだけで、膨大な種類の差分に
ついったー
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