ゲームを作ったり、ゲームを遊びまくったりしている せっき~の生き様。 まずは目次をご覧ください
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2011年11月05日にあったセミナーのまとめです。
SIG-ARG 第3回研究会 「元気ARG事例紹介」
ゲーム会社である、元気株式会社が 最近取り組んだ、ARGについての紹介です。
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●なぜ、ゲーム会社がARG?
デジタルゲームと、ARG には親和性があります。
「60分以内に 宝箱を、このステージ内から見つけ出す。
NPCがヒントを出してくれる」
と言うイベントは、ARGとしては
「2週間以内に 暗証番号付きロッカーを、現実のとある場所から見つけ出す。
登場人物がヒントを出してくれる」
と置き換えることができます。
→ ビデオゲームと 遊びの根幹は同じ
ゲームの面白さは、プラットフォームに依存する?
(ファミコンには 面白いゲームは無かった?)
→ そんな事は無い
→ ARGは、新しい 一つのプラットフォームだと言えます。
(メモリ 無限、完全なオープンワールド、同時プレイ人数も 無限
と、PS4もメじゃない 素晴らしいプラットフォーム?)
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●みなかみARG 「ぼくらの選択」
実施は、2011年 6月~8月
(実際の準備は 4月から行なっていた)
・ARGの目的
1. 国内ARGの実態把握
(ビジネスになるのか?)
2. ARG運営の技術検証
(実際、やってみないと わからない)
3. 観光地の周知
(現実の みなかみ町の町おこし企画 として実施)
初めから、収益は重視していませんでした。
→ つまりは、赤字・・・
・ゲームの概要
6月
町長からのメッセージが入ったCD-R がユーザーの元に届けられる。
(実際に町長に協力してもらう)
”みなかみ町説明会”が 開かれる。
(実際に開き、参加してもらう)
→ 途中で、悪徳企業が乱入
7月
プレイヤーが、差し替え画像の制作、それを新宿のロッカーに入れる
と言うイベント
過去視ミッション
→ 現地に行ってiPhoneのエアタグを見てみると
ドラマが再生される。
(実際の場所で ドラマが起きているので 現実感がある)
8月
最終決戦
悪徳企業の説明会が開かれる
(2日にわたって 行われた)
→ 各地の謎を解いて、悪事を暴く
半月に1度 なんらかのイベントを発生させるペースでした。
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●みなかみARGの運営について
・今回使用したツール、仕掛け
フォーラム
Wiki
ついったー
ARアプリ
メール
FaceBook
Webページ
8名の役者
実際の場所
封書
コインロッカー
今回、特に有効だったのは ついったー、8名の役者
ついったーは、登場人物のキャラクターが 実際に呟いている様な体で 運用された。
(登場人物が現実に居る感じを出すことに成功した)
また、ついったーで事足りるのでは と思われる、フォーラム、Wikiも 未だに重要
→ ついったー だけでは、リアルタイムで情報を拾えなかったプレイヤーが 取り残される
・ARGの効果
参加プレイヤー 87名
コアプレイヤー 18名 ~ 20名
ウォッチ 680名
女性プレイヤーが多かった
ウォッチの1割強が、プレイヤーに
プレイヤーの1割強が、コアプレイヤーに
と言う法則と 大体合っている。
また 推定で、50000名くらいが このARGを目にした。
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●運営上のポイント
・プレイヤーの手で 交流の場は、自然に作られる?
→ 日本に限っては、そうではない。
(掲示板の設置や、wikiのアドレス取得など ハードル高い
海外と違い、参加プレイヤーが少ないため できる人も少ない)
→ これらは、公式が用意
(運営は、プレイヤーにやってもらう)
・日本と 海外の違い
プレイヤーが少ない
プレイヤーが忙しい
(他のゲームを遊んでいる途中では、別のゲームは遊べない)
→ 現在 関東において、プレイヤーの数に比べ 行われているARGが多過ぎる
ついったーの情報量が 英語と比べ多い
→ 英語の140文字と 日本語の140文字では 情報量はかなり多い
→ 英語圏では、「詳しくは 掲示板へ・・・」 と書くところを
日本語は、140文字で 書ききれてしまうため ついったーで事足りる
→ やり取りが ついったーで終始してしまうため
遅れてやってきたプレイヤーは 情報を拾うことができない
・日本の最大の弱点
場所と人
→ 勝手に使えるような場所は存在しない
警察に届け出を出したり ゲリラ的な手法はNG
122日 378時間
→ このARGで 費やされた時間
運営が かなり忙しい
(本業と並行してやるので 大変)
→ 運営している間は 休めない
(シナリオを考え、ゲームマスターとして進行
登場人物として ついったーで呟き、複数の登場人物の ついったーの行動をまとめ・・・)
役者も大変
→ 直前の稽古のみで やって貰う場合がほとんど
→ リアルタイムイベントなんかは、やり直しが効かない 一発勝負
→ イベントの進行に応じて シナリオが変わる場合もあり
台本が出来上がるのは、前日だったりも
→ 役者の 思わぬ一言が シナリオに大きく影響を与えてしまう場合があるので
役者も気を抜けない
(想定外の質問をされ、咄嗟に 思いつきで返答してしまったり)
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●将来の展望
儲かる?
→ 今は 儲かりません
→ 脱出ゲーム などの、チケット販売型 公演型は 計算しやすい
長期型は 広告と絡めないと 厳しい
町起こし として、用意される予算は 大体 50万 ~ 200万円
6400人くらい ARGプレイヤーが生まれれば
市場としては やっていけるようになる?
・元気株式会社 としての今後のビジョン
公演型ARGの実施
ARG制作者ミーティングの実施
元気ARG のオープン化
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●質疑応答より
・何をきっかけで みなかみ町と ARG行うことになったのか?
初めは、みなかみ町にある 講演者の友人が経営するホテルを借りて
ARGをやってみようと 話を進めたところ
その友人が 町に話を持っていき 話を広がって、町全体を使ったARGになった。
・実際に、すべての住民が 協力してくれたのか?
協力して良い と言う人と、したく無い人 が もちろん居る。
→ 町起こし と言っても、必ずしも 町全体が一枚岩 とは限らない
協力したいと言ってくれた人とは、できるだけ 一緒にやれるようにとした。
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