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(ネタバレ要素を多分に含むため ご注意ください)
漫画 「惑星のさみだれ」 「戦国妖狐」 を描かれている 水上悟志先生
のトークショウ に参加してきました。
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●水上先生 について
・目標とする漫画家は 冨樫義博 と 岩明均
ハンター×ハンターの コマ割は影響を受けている。
→ 小さいコマなのに 見やすいし、印象に残る と言うのは凄い
・漫画家に志望したのは?
小学生低学年の頃、ドラゴンボールを読んで
高校生で 一度投稿 → ダメ
大学で 一度持ち込み → ダメ
ちなみに、その時の内容は・・・
紙袋を被った変身ヒーローが、小さい宇宙人を胸ポケットに入れて戦う ギャグ漫画
大学を追い出され、専門学校へ
在学一年目でデビュー (”げこげこ” に掲載されている 弥一郎)
→ 在学しながら連載
・酒好き との事
作品でも、酒を飲むシーン 多いですよね
●水上先生 の選ぶアニメ主題歌
・魔神英雄伝ワタル
小学生低学年の頃に 一番ハマったアニメ
その構成に大きく感動した。
→ 全7階層丁寧に作られていて、それから ラストバトルを戦い
エンディングを1話 まるまる使った。
→→ さみだれ も、エンディングは じっくりやろう
→→ 水上作品において、ラスボス・ラストバトルはこだわろう と言う考えの源になった。
・ゾイド新世紀/ゼロ
大変印象に残ったラストバトル
→ 煙の中から主人公のロボットが出てきて 勝負が一瞬で終わった。
全26話の集大成が その歌の流れている数分間だった。
→ リアルな感じがして 痺れた。
→→ 散人左道のラストバトル に影響
●水上先生の好きだったゲーム
ラグランジュポイント
がんばれゴエモン外伝
魔神英雄伝ワタル外伝
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●全10巻構成 について
当初から その予定だった。
編集からも、延ばそう など言われず
むしろ、もっと コンパクトにしろ と言われたくらい
→ 太郎を殺すタイミングが はじめは早すぎるのでは? と悩んだが
最終的に振り返ると あそこしか無かった。
●夕日 と 三日月
はじめ、この2人を 幻獣の騎士 にするつもりだった。
→ 途中で、そうしない方が面白いのではないか と考え変更
●東雲 半月
機動戦艦ナデシコの、ダイゴウジ・ガイ の影響が大きい
→ 良いキャラが死んだことに 大きな衝撃を受けた。
→ 殺すからこそ、ダイゴウジ・ガイを良いキャラにしたんだろうな
半月も、死ぬまでは めいいっぱい立てようと思った。
夢の話の伏線 については、当時から考えていた。
●秋谷 稲近 (師匠)
ラスボスより凄そうな(ラスボスが目指している)キャラクターが途中で死ぬと
読者は恐ろしい戦いだと感じてもらえるだろう と言う立ち位置
アニムスと 師匠の繋がり については、最後の直前まで 考えていなかった。
→ アニマとの最後の会話の時に、何を話そう?
→→ 昔話をしても読者を置いてきぼりにさせてしまう
では、これから先の話(死後) をさせよう
→→ その瞬間、師匠 との繋がりを思いついた。
(なので、師匠に全知設定を付けたときは この展開を考えていなかった)
●日下部 太朗
初めから 殺そうと考えていた。
戦闘とは関係無さそうな 一般人が死ぬと ショックが大きそうだろう
と考えて
●水上作品では、根性で勝てたとか そんな展開ないですよね
できるだけ根性で勝たせないようにしている。
→ 都合良すぎですよね
→ 敵にとっても、これじゃ負けて仕方ないよね と言う負け方をさせるようにしている。
●アニムスについては、敵を強くしすぎてしまった。
→ さみだれが、上でバリアをバンバン叩いて気を散らす
と言うズルをしないと勝てないな と考えた。
●獣の騎士について
・カマキリ
”それでも町は廻っている”の作者 石黒正数先生との
「新しい獣の騎士 思いついた。 ナナフシの騎士ってどう?」
「ねーよ」
と言うやり取りから
・カジキマグロ
担当編集より
出オチ担当
●ラストバトル
風巻 と、白道
どちらかを殺そうか と考えていた。
●かまきり、カジキマグロ が幻獣になったならば
どんな姿になるのですか?
モザイクです。
(秘密です)
●アニメ化 について?
私に そんな権限ありません。
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●戦国妖狐 について
”惑星のさみだれ”に勝たないといけない事
→ 今描いている作品が、自分にとって一番面白い物になっていないといけない
7巻目から 主人公交代、第二部 が始まる。
→ アニメ化するならば、ここからして欲しい
→→ 今、とても楽しんで描いています
さみだれのラストと同じくらいの昂揚感で描いている。
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●トークショウ 開催の経緯
開催者が趣味で、「さみだれOP MAD」を作成
→ それが、水上先生の目に止まり ついったーで、ついーと
→ それをきっかけに、開催者が 水上先生に話を持って行った。
ちなみに、水上先生が 「さみだれOP MAD」にいち早く気づいた理由は
毎日「さみだれ」と言うキーワードで検索していて 見つけたから
→ 物を作っている人 なら、やりますよね!
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なんと言いますか、とても ありがたいお話ばかりで 感激しました。
水上先生は、本当に 自分の作品を楽しんで描いているんだな と言う事がわかりましたね。
それにしても、師匠とアニムスの繋がり についての設定は、まさか 後付けとは思いませんでした。
どう見ても これしかない! と言う落とし所になっているのが 神がかった何かを感じさせますね。
戦国妖狐も、コミック派ですが 楽しみにしています~~
ついったー
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